第20行:
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竹ノ花 咲けばただ 散るまでの身と聞けども
竹ノ花 咲けばただ 散るまでの身と聞けども
その命の在る限り どうか生きてゆけと
その命の在る限り どうか生きてゆけと
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その幸せを願えばと この身を引くも厭わずに
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その幸せを願えばと この身を引くも{{ruby| 厭|いと}} わずに
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ただ小さく深い傷跡が いつまでも疼いている、嗚呼。
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ただ小さく深い傷跡が いつまでも{{ruby| 疼|うず}} いている、嗚呼。
【弥】
【弥】
第28行:
第28行:
その身に生まれた因果を、受けながら。
その身に生まれた因果を、受けながら。
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この気持ちだけは換え難く。
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この気持ちだけは換え{{ruby| 難|かた}} く。
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はらり滑り落ちる 掴んだ幸せの脆さに
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はらり{{ruby| 滑|すべ}} り{{ruby| 落|お}} ちる 掴んだ幸せの{{ruby| 脆|もろ}} さに
それでも願うのは 愛した男と生きること
それでも願うのは 愛した男と生きること
第53行:
第53行:
全てを内に閉じ込めたその瞳。
全てを内に閉じ込めたその瞳。
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ただ静かに刻を重ねて。
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ただ静かに{{ruby| 刻|とき}} を重ねて。
愛も悲しみも この背に全て引き受けて
愛も悲しみも この背に全て引き受けて
第61行:
第61行:
限り在るその命 せめて自分らしく
限り在るその命 せめて自分らしく
人の世に 愛だけが 全てである筈もなければ
人の世に 愛だけが 全てである筈もなければ
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ただ一途に幸せに 生きていけと願う
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ただ{{ruby| 一途|いちず}} に幸せに 生きていけと願う
その幸せを願うなら どうかその道を真っ直ぐに
その幸せを願うなら どうかその道を真っ直ぐに
ただ深く愛を胸に秘め いつまでも願っている、嗚呼。</poem>}-
ただ深く愛を胸に秘め いつまでも願っている、嗚呼。</poem>}-